副業・労働だって脱中央集権!!!~BLINDをを知っているか
ニューヨークで開催された
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Consensus2018(世界最大のブロックチェーンイベント)
にて一際輝いていたプロジェクトがありましたので、早速東京に連れてきました。
ブロックチェーンで副業をやりやすくしようとしている
”Blind” というサービスです。
既に海外の主要メディアでは以下のように紹介されていますが、日本ではほとんど知られていません。
大企業に所属したままの副業をやりたいということが考えられたサービスです。
日本では、大企業でも副業を認めるところが多くなっていますが、
副業をやっていることを会社に知られたくない人も多くいます。
Blindはサービス名のとおり、そのような人に匿名で仕事を得られるサービスを提供しようとしています。
Blindでは、仕事専門のSNSを用意しています。このSNSに登録するには、
現在勤めている会社のメールアドレスが必要です。
ただ、登録後は、ニックネームで他のユーザーとコミュニケーションが取れます。
匿名副業サービスの背景
完全にフリーランスで働くことにためらう人は今も多いです。ずっと企業に勤めてきた人が完全独立することのリスクは大きいですから躊躇するのは当然です。
ただ、この変化の激しい時代、自分の勤めている会社の将来に不安を持つ人が多いのも事実です。
実際に、有望だった会社でもすぐに状況が変わり社員が仕事を失うというニュースを頻繁に目にするのですから。
Blindではこのような状況に、匿名の仕事向けコミュニティーサービスを提供すると喜ばれるのではという考えからつくられています。
Blind社のデータによると(データ出典は不明ですが)
伝統的な企業に勤める人が82%
GIG エコノミー(ライブセッションのように仕事を得ている)を生業とする人が18%
この状態からは、いきなり全員がGIGエコノミーに移行するのも難しいでしょうから、
伝統的な企業に勤めている人にこの匿名副業サービス Blindを使ってもらおうと考えています。
既にアメリカと韓国で150万人のユーザーがいます。
Blind内のユーザーは匿名でも登録時には企業勤務であることがメールアドレスで確認されています。
チャネルとして
1.会社チャネル
2.業界チャネル
3.トピックチャネル
が用意されています。
これにより、Blindは(会社名はTeam Blindは)いわゆる
FANG(facbook, Amazon, NETFLIX, Google) 以上のサービス
を提供できるとアピールしています。
これが全くの夢物語でないことの理由には、このサービスがブロックチェーンを活用することで
以下の図の流れを、左から右に移行する社会に貢献するSNSになろうとしているからです。
1.中央集権(企業勤務)
2.脱中央集権 (副業ネットワークの拡大)
3.P2P (完全にそれぞれの個人がそれぞれに個人につながる社会)
このサービスにブロックチェーンを導入するメリットは
1.身元の確認された匿名集団にスマートコントラクトで仕事のネットワークを提供できる。
2.それにより、脱中央集権化へのインセンティブを提供できる。
3.将来的には全てP2Pへの移行までを推進できる。
ということにあります。
ブロックチェーンがなぜ副業を促進できるのか?
ブロックチェーンの応用事例として仮想通貨があります。
通貨は匿名の人同士の価値のやり取りに使われるものですから、
それを実現できているブロックチェーンをこの匿名副業SNSであるBlindで活用することで、匿名のままの価値のやりとりがやりやすくなります。
ブロックチェーンはスマートコントラクトも実装できます。
大企業が提供するサービスにはブランド価値があるので、その信用により行われるビジネスの割合は大きいものでした。
スマートコントラクトにより、提供できるサービスや製品内容と販売条件を記述して、ネット空間に投げることができます。
またこのサービス内容ならいくら払っていいという条件もネット空間に投げ込まれるので、条件あえば、それを実行することができます。
大企業のブランド価値に依存しないでも、騙されることなく、サービスや製品とそれに応じた価値への支払いが行えるようになるのです。
その流れが、進んでいった先には限りなくP2Pに近い仕事の進め方が見えてくることでしょう。
これが先ほどの図での 中央集権、脱中央集権、P2Pへの流れを、ブロックチェーンが推進できる理由です。
Team Blindのプロジェクトを日本で報告している様子
副業興味ある人は英語で登録しても良いかも
企業に勤務しながら匿名で副業を開始したいなら、現在英語版のままですが、登録して試してみるのもよいかもしれません。
Android版とiOS版のアプリが提供されています。