インターネットを健康にするPRIMAS〜上海のポテンシャルを確信した日〜
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PRIMASは”インターネットを健全な状態に復元する”
という壮大な目標を持つブロックチェーン企業だ。
DAPPS(ブロックチェーン時代のアプリケーションソフト)正式リリースイベントが2018年6月24日上海で行われた。
オープニングはパーカッションが15分ほど静かに演奏を開始して段々と強いビートになりDJとのセッションとなることで、
新しく天才が産まれるその胎動をイメージさせてくれた。
その一部が下のリンク先の動画だ。
PRIMASの発展するイメージが音楽で巧みに表現されている!
クールな天才の誕生を予感させるオープニング ライブセッション
インターネットは2018年どれだけ不健全なのか?
インターネットが普及し始めた1995年の熱狂
当時、これで世界が変わると熱狂する人々がいました。
私もその一人です。私たちは何に熱狂したのでしょう?
世の中が大きく変化することだけは信じることができて熱狂していました。
変わることで熱狂できるとは現状に不満があるということです。
組織や社会の論理で縛られた生活を嫌い、技術の未来を信じる人こそ熱狂してました。
素直過ぎて、上司の曲がった命令をきけなくてつらい状況にある人とか
自分の強い個性をもてあまして生きにくくなっている人とか。
そういう個人や中小企業のパワーをインターネットが解放してくれると勝手に期待して熱狂したのです。
2018年のインターネットの憂鬱
現在は、グーグル、アマゾン、フェィスブック、アップルがインターネットの主導権のかなりの部分を握っています。
シリコンバレーで有望企業がでてきても、小さいうちに買収されるか、買収拒否すると大手との競合に疲弊してしまいます。
ネット上から集められた個人情報もこれらの企業に。巧妙に利用されています。
どのような表示をするとユーザーの精神状態が変化するかをフェースブックとアメリカの軍隊が実験研究と出ていた記事もありました。
これらの具体的で不安な例はいくらでもあります。
簡単に言うと、2018年現在インターネットは
”生活を便利にし、同時に個人情報を危険にさらし、巨大ネット企業が圧倒的に強くなった。”
1995年の熱狂が期待していた個人の活躍とはかなりちがうものになっています。
ブロックチェーンの分散化実現性がネット初期の熱狂を蘇らせた
ブロックチェーンは上記の1995年の熱狂から2018年の憂鬱までを再度熱狂できるだけの潜在能力を見せてくれるようになりました。
もう一度、コンピューターとネットのパワーを国家権力にもつぶされない堅固な分散化で個人に取り戻してくれるという夢をみさせてくれるようになったのです!!!
PRIMASの最初の目標はネット上のコンテンツの健全化
ネット上のコンテンツが不健全になりやすい理由
a.製品販売コミッションを得るという目的を隠したコンテンツ(アフィリエイト)
b.コンテンツの有用性と検索順位が必ずしても連動していない。それを利用されている(SEO対策)
c.巨大ネット企業の判断で、ネット上の露出はコントロールされる。(検索結果にでないと存在が知られない)
Primasはこれらを抜本的に解決するために、
コンテンツが最初に作成された日時(タイムスタンプ)
コンテンツ作成者の詳細なデータ
コンテンツの修正履歴
を記録したメタデータをもつことを基本としてリンクの産所のデータも含めてコンテンツの健全性を抜本的に高めようとしています。
以下のPrimasCTOのプレゼンの画面を見ると、OSに一つレイヤーを追加するようにネットワークに
標準となるプロトコルを追加しようとしていることが概念的にイメージできます。
CTOとは一対一で突っ込んだ話し合いをすることができました。
彼は百度(BAIDU) 中国の検索エンジンスタンダード企業、とコンテンツの信頼性を評価する会社で働いた経験があるとのことです。
この二つの経験をうまく組み合わせることで、コンテンツの信頼性と重要性のいいとこどりをできるシステムを目指しているという私の予想が当たっていたことがわかりました。
彼は母国語でない英語を驚くほど正確、高速、論理的、納得性の高い話し方をしていました。
IT業界の伝説人的物に会ったことのある私の目には、彼には昔、創意人に会った記憶を鮮明に思い出せるものがありました。
(KUMAI=KUMA+MAI)のKUMAはマイクロソフト、ネットスケープ社員としてPC革命、ネット革命に関わったため、ビルゲーツ、アンドリーセンと仕事で関わったことあり。)
ワードプレス向けのプラグインは3か月後の予定
CTOから口頭で聞き出しただけですが、これができると、ワードプレスで作られてメディアではコンテンツ有償化とコンテンツの信頼性アピールをPrimas DTCP プロトコルを利用してできるようになるはずです。(口頭で聞き出しただけなので約束ではありません。)
中国のIT企業がグローバルスタンダードプロトコルをとるために
英語圏にも日本語圏のもアピールできるようにイベントは行われていました。
上記の写真は ”SOHOMUSE” さんのプレゼンで、左側のPRIMASのマーケッティング担当の女性(WechatではKittyちゃん)が
英語から中国語に超高速通訳していたところです。
SOHOMUSEさんとも後でお話させてもらいました。プレゼン能力だけでなく、技術面を含めた知識もすばらしかったです。洗練された社交性を身に着けた方でした。
こういう方を通じて英語圏にも積極的にアピールされていることが伝わってきました。
日本語圏でははミスビットコイン(藤本真衣さん 下の2枚の写真に両方出ている女性 KUMAI=KUMA+MAIのMAIの方)
マネーパートナーズ 西村 依希子さん(PRIMAS顧問としてHPで紹介)techtec 田上 智裕さん(下の下の写真の右側の男性)が招待されていました。
世界のITの中心がアメリカ(シリコンバレー)から中国(深セン、上海)へ
私は中国人の留学生にITを教える機会があり、その時に中国のIT事情を聴いて、自分の中国に対する先入観が間違っていたことを知りました。
中国では アマゾンに対して、アリババ、グーグルに対して百度(Baidu)、FACEBOOKに対してWechatというようにそれぞれ対応する企業群があります。
日本にいる中国人留学生のITリテラシーは驚くほど高く、彼らからすると、それぞれ、中国のサービスの方が使いやすいと感じているのです、
決して、中国政府がアメリカのサービスの多くを禁止して使えないようにしているから使えなくて残念ということは感じてないのです。
そしてユーザーインターフェィスは慣れてしまえばそちらが使いやすいのです。中国は一国で15億人もいますから、それだけで、十分なデータをとることができるのです。
単純にスマホの出来でiPhoneとHUAWEIを比べてみると、
中国製のほうが既に優っている部分が多いように見えることに気が付きます。特にカメラとコストパフォーマンスが優れています。
PRIMASのイベントで一番印象的だったのは、自由闊達で前向きに何かを生み出そうとしている雰囲気が、23年前のシリコンバレーで私が感じた雰囲気を強く思い出させるものであったことなのです。
私はこのイベントに参加させてもらえたことで、一段と中国のITの可能性を感じることができました。
おまけ
大きなことをなし遂げる会社の創業期はとても楽しいものです。最高のクリエイティビティーを発揮できるのは、本音で意見をぶつけ合い、かつ相乗効果をだせる人間関係が必須だから結果的にそうなるのです。PRIMASにはそういう雰囲気を感じました。スタッフの方も準備で大忙しだったのにどこか楽しそうでした。これ重要なポイントです。
イベントの価値は、こういう雰囲気を持った会社かどうか直接会って感じられることが90%です。残りの10%はホワイトぺーバーを越えた最新情報を直接聞き出せるかです。今回は、CTOからきけて、それをある程度この記事で表現することができました。
会場には中国で実績のある投資家、投資機関の役員も参加していました。イーサリアムへの出資を中国で最初に決断した人物等も参加していました。